辰巳芳子先生の講演会

10月6日・7日の2日間、料理研究家、随筆家の辰巳芳子先生を迎え、、「これからの食の行方、雑穀を見直す」をテーマに特別講演会が、飯山市瑞穂の文化北竜館で開催されました。昨年に引き続き第2回目の今年は2日間ということでしたが、全国各地から大勢の皆様が参加されていて大変驚きました。
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1日目は、雑穀を使ったスープなどを実演しながらの講演と長野県の「おやき」をメインにした昼食会。2日目は雑穀を使ったお菓子をテーマに、軽井沢の「パティスリー シェ カジワラ」のパティシエ、梶原正次さんのお菓子作りの実演とセッションでした。

いつもながら、先生のお話は料理のみならず、世の中の情勢、人としての生き方、全国を歩かれての町づくりへの思い等々、多岐にわたるものでした。

「盆地でありながら、空の広がりと丁度良い山の高さと蛇行する千曲川が織り成す風景は、飯山の宝です」とのお言葉は、飯山人として心に染入るものでした。

また、「今回お菓子を取り上げたのは、家庭に手作りのおやつを取り戻したいと考えているから。蒸したお芋でいいの。お母さんが働いていて家に居なくても、子供達が家に帰ったら、お母さんの手作りおやつが待っていることが大切なの」と。

現代の日本人が忘れかけている衣・食・住の基本的なありようを、改めて振り返る貴重な時間となりました。