県道箕作飯山線全線供用開始・明石大橋開通式

11/9 
あいにくの降雨の中でしたが、阿部知事にもご出席いただき、「県道箕作飯山線全線供用開始・明石大橋開通式」が盛大に開催されました。 本期成同盟会が設立されたのは、昭和35年と伺っております。60年目にして地域住民の悲願が達成し、誠に感慨無量です。今日に至るまでの関係各位のご労苦に対して心より敬意と感謝を表するものです。
 私は、この路線の開通には格段の思いがあります。平成15年県議会議員に初当選した当時、下高井郡区選出の同期で、小林宗生さん(山ノ内町)と出会いました。飯山北高の後輩でもあり意気投合し、「ムネチャン」・「ミヤチャン」と呼び合う仲になりました。ある日彼と私はそれぞれ、野沢温泉村議会議員・栄村議会議員から明石の公民館に来るようにと連絡をいただき、そこで「期成同盟会ができてからおよそ半世紀になるが遅々として進捗していない!! いったいいつになったら着工するのだ!!」と厳しいお言葉をいただき、早速二人で現地視察をいたしました。当時の計画では、栄村箕作~野沢温泉村明石の千曲川右岸交通不能区間約2㎞を、隧道でつなぐ予定でした。そのルートに沿って山道を歩きながら、「俺たちの任期中に必ずこの事業を完成させよう」と固い約束を交わしました。彼はその後体調を崩し、1期4年の任期を全うすることなく、平成18年12月に49歳の若さで還らぬ人となってしましました。
 私は、雨降る中、彼の写真と共に、渡り初めをいたしました。
生きておれば今日の開通を二人で喜び合えたと思うと、残念でなりません。その昔、下高井郡選出(当時は中野市と合区ではなく単独一人区)山ノ内町の『小林宗生さん』という県議会議員が、本路線の開通に執念を燃やし精一杯取り組んでいたということを、ぜひ記憶に留めておいてほしいと願うばかりです。
 長年の悲願であった下高井と下水内がつながりました。これにより住民の絆がより一層深まり、未来永劫地域が発展することを心より祈念いたします。本当におめでとうございました。
 最後に、「たった2㎞の交通不能区間を解消するに60年もかかったのか!!」とお考えの方が殆どかと思います。私もそう思います。しかしそれよりも、60年という長きにわたり先人たちがあきらめることなく、休むことなく要望活動を続けてきたという事実に、深く敬意を表するものです。
大きな事業を成し遂げるには、それなりの時間とエネルギーが必要です。あらためてそのことを胸に刻み、今後の議員活動に邁進してまいります。
       【養花一年看花三日】